かつて中学理科の教科書で、日本付近の気団は、小笠原気団・オホーツク海気団・シベリア気団・揚子江気団の4気団が取り上げられていましたが、令和3年度版の教科書では揚子江気団が消えて小笠原気団・オホーツク海気団・シベリア気団の3気団とりました。
揚子江気団は、日本の南西の中国大陸南部にでき主に春や秋に活発になる気団です。
教科書の見解では、
平成28年版教科書までは,四季を通して日本の天気に影響を与える気団として,気団の特性(気温と湿度)を加味した気象学上の従来からの分類にもとづいてシベリア気団,オホーツク海気団,小笠原気団、揚子江気団の4つを掲載していました。
一般的に,一様な空気のかたまりである気団の大きさ(スケール)は,数百〜数千kmに及びます。上記のうち揚子江気団だけは,他の3つの典型的な気団に比べてはるかに狭く,また固有のものだけでなく,他の気団が変質したものも含んでいるため,令和3年版教科書では揚子江気団を固有の気団としてはとり扱わなくなりました。
なお,揚子江気団は気象庁ホームページ「予報用語解説」などにも記載されています。比較的少なくなってきていますが,現在も気団として扱うこともあります。
大日本図書
ということです。