人間から人間への臓器移植を「同種移植」、違う種の動物から人間への臓器移植を「異種移植」といいます。
最近では、ブタの腎臓や心臓をヒトに移植する実験が行われており、アメリカでは一部の成功例もあるようです。明治大学発ベンチャー ポル・メド・テックと米国イージェネシスのチームが、異種臓器移植用ブタの国内生産に初めて成功しています。ブタの臓器サイズは比較的人間に近く、成長が早いため、必要な大きさに育てることも容易です。しかし、ブタはヒトと系統学的に遠いため、ヒトの免疫系を騙すために遺伝的に改変され、さらにヒトの遺伝子をゲノム編集で６～７個組み込んでいます。
ただし、まだ多くの課題が残っており、研究が進められています。異種移植は、医学の進歩と倫理的な観点から注目されている分野です。
今後の研究がさらなる成果をもたらすことを期待したいです。
