日本発ペロブスカイト太陽電池の実用化に向けた研究開発が国内外で盛んに行われているようです。
現在普及している太陽光発電はシリコン太陽電池が一般的です。シリコン太陽電池のメリットは変換効率が高く安定した発電ができ耐久性が高い点にありますが、製造コストが高く重くて曲げられないため設置場所が限定されるというデメリットがあります。シリコン太陽電池のデメリットを克服したのがペロブスカイト太陽電池です。製造コストが安く軽くて折り曲げられるので設置場所を選びません。また、主原料であるヨウ素を国内調達することも可能です（日本のヨウ素生産量は世界２位）。一方、デメリットとして人体に有害な鉛が含まれていたり、耐久性が低く大型化すると発電効率が下がるという欠点もあります。これらの欠点をクリアすれば日本での量産化も可能になりそうです。
日本政府は２０３０年までにペロブスカイト太陽電池を普及させる方針を打ち出しています。
