腐葉土の分解過程

定期的に農園で発生した雑草をまとめて腐葉土を作っています。といっても、まとめて放置しているだけですが・・・。それでも、しっかり分解されていくのは微生物や分解者と呼ばれる土壌生物の力によるものなのです!

カメムシ、ゴミムシ、コウチュウ、ハサミムシ、ミミズ、シロアリ、アリ、ダンゴムシ、クモ等は自然環境の状態の指標となる土壌生物です。
これらの動物が適度に生存している環境が農業にも適しているといえます。温かくなると、カナヘビやトカゲがこれらの土壌生物を捕食し、さらにカナヘビやトカゲを捕食しに鳥類がやってきます。このように小さな農園の中にも生態系を垣間見ることができるのです。
※ 農薬を使い過ぎると、これらの動物も死滅してします可能性があります(詳しくは、レイチェルカーソンの沈黙の春をお読みください)

さて、写真で、左から右へと雑草が分解されている過程が良く分かります。緑色の雑草も分解と共に土色へと変化していくようです。

畑を耕すときは、土を掘りこの腐葉土を土の下に入れることで、土の環境が良くなることが期待できます。腐葉土を施した畑は、しばらく寝かせてからから種を蒔いたり、苗を植え付けます。
農園内の野菜は、やはり農園内で発生した雑草や枯れ葉を腐葉土としてものと窒素、リン酸、カリウムといった化学肥料で栽培しています。

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沈黙の春

(新潮文庫) 文庫 – 1974/2/20
レイチェル カーソン (著), Rachel Carson (原著), 青樹 簗一 (翻訳)

自然を忘れた現代人に魂のふるさとを思い起こさせる美しい声と、自然を破壊し人体を蝕む化学薬品の浸透、循環、蓄積を追究する冷徹な眼、そして、いま私たちは何をなすべきかを訴えるたくましい実行力。三つを備えた、自然保護と化学物質公害追及の先駆的な本がこれだ。ドイツ、アメリカなど多くの国の人々はこの声に耳を傾け、現実を変革してきた。日本人は何をしてきたか?

沈黙の春